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お知らせ

蓄電池

再生可能エネルギーの活用や災害対策などの目的で「蓄電池」が注目されるようになりました。家庭用の蓄電池もさまざまな種類がありますので、選び方のポイントや活用法をご紹介いたします。

目次

1.蓄電池で何ができるの?

2.選び方のポイント

3.蓄電池導入の注意点

4.価格と補助金情報

1.蓄電池で何ができるの?

太陽光発電と蓄電システム

発電量の安定しない太陽光発電と蓄電池の組み合わせは上手に活用すると、とても効果的です。太陽光発電と組み合わせて蓄電池を使用する場合、昼間に使う電力は太陽光で発電した分でまかない、余った電気を蓄電(さらに余った分は売電)して夜間に使用することができます。電力会社から購入する電気を減らせる点で経済的です。

停電・災害対策

災害時でも最低限のライフラインは確保しておきたいものです。停電時に照明など特定の家電を使用できる小型のものから、数日分の生活をまかなうことができるタイプもあります。蓄電池を備えておくことで日々の安心にもつながりますね。

2.選び方のポイント

今ではさまざまな種類の蓄電池が販売されていますので、導入を検討する際は目的を明確にしておかないと迷ってしまいますよね。ここからは実際に蓄電池を選ぶ際のポイントやタイプ別の特徴をご紹介します。

現在一般的に普及している家庭用蓄電池は「リチウムイオン電池」です。リチウムイオンが電極の間を移動することで充電や放電を行う電池で、スマートフォンやノートパソコンなどに使われているバッテリーも主にこのリチウムイオン電池です。コンパクトで多くの電力を蓄えることができる点や、充放電回数が多く寿命が長いのが特徴です。

「全負荷型」と「特定負荷型」

まず、家庭用蓄電池は停電時の電力供給の違いによって「全負荷型」と「特定負荷型」に分けられます。

【全負荷型の特徴】
 ・すべての部屋に電力を供給できる
 ・200Vに対応しており、エアコン、IHクッキングヒーターなども使える
 ・高機能製品も多い
 ・サイズが大きめ

【特定負荷型の特徴】
 ・特定の部屋、または特定の家電に電力を供給できる
 ・100V対応の家電に使用できる
 ・サイズがコンパクトで室内に設置できるものも多い
 
「全負荷型」であれば停電時も普段と変わらない生活ができます。一方で、家全体に電力を供給するため、消費電力が大きく稼働時間が短くなるので停電が長引くと電力が不足する可能性があります。太陽光発電と組み合わせると、晴れた日であれば昼間に再充電できるので安心です。全館空調を使用していたり、お子さまやペットがいるご家庭などは検討してみるといいかもしれません。

停電時に照明や冷蔵庫など最低限の電力を確保したい場合は「特定負荷型」がおすすめです。「全負荷型」に比べると安価でコンパクトなものが多いので導入のハードルは低くなります。

蓄電池の「容量」

次に、蓄電池の容量についてです。大容量の蓄電池は安心感がありますが、費用や設置スペースの負担が大きくなってしまいます。どれくらいの容量で何ができるか、蓄電池をどのように活用したいかを確認しておきましょう。

蓄電池の容量は低容量(1~5kWh)、中容量(5~10kWh)、大容量(10kWh超)の3つのタイプに分類されます。
太陽光発電と組み合わせる場合は太陽光発電システムの設置容量も考慮する必要があります。1日の発電量から使用する電力量を引いた値を基準に考えるとよいでしょう。
停電時の使用時間を重視する場合「全負荷型」は月間の消費電力から1日の平均使用量を計算すると大まかに必要な容量を求めることができます。(当社ご契約者さまはこちらから毎月の電気使用量をチェック▶ご契約者さまマイページ
たとえば、1ヶ月の電気使用量が300kWh程度であれば、1日あたりは約10kWhとなりますので10kWhの蓄電池がフル充電されている状態で1日分をまかなえる計算になります。あくまで目安ですが、少しイメージがわいてくると選びやすくなりますね。
「特定負荷型」の場合は停電時に使用する家電の消費電力からおおよその使用可能時間を計算できます。
下の表は停電時でも使用が想定される家電の消費電力をまとめたものです。これをもとに5kWhの蓄電池でどれくらいの時間使えるかを計算してみましょう。

使用する家電製品1時間当たりの消費電力1日の使用時間1日の消費電力
冷蔵庫30W24時間0.72kWh
照明40W×2部屋5時間0.4kWh
携帯充電器15W2時間0.03kWh
合計1.15kWh
※使用量は目安です。

5kWh(蓄電池容量)÷1.15kWh(1日の消費電力)=4.35
となりますので、約4日分がまかなえることになります。

蓄電池の「サイズ」

容量が大きくなるほど蓄電池自体のサイズも大きくなる傾向がありますので、設置場所も考慮しておきましょう。屋外に設置する場所が確保できない場合は、室内のどこにどのくらいの大きさまで置くことができるか、生活の妨げにならない大きさがどのくらいかご家庭内で検討が必要です。

3.蓄電池導入の注意点

蓄電池は安い買い物ではありませんので、絶対失敗したくないですよね。前述の「選び方のポイント」を事前に確認してライフスタイルに合ったものを選ぶことはもちろんですが、ここからはそれ以外の注意点をご紹介します。

蓄電池の「保証期間」

蓄電池は長期間にわたって使用することを前提に導入されると思いますが、そこで重要なのがメーカーの保証期間です。
蓄電池は0%~100%へ充電して再び使い切る一連を1サイクルとカウントします。リチウムイオン電池の寿命の目安はこの充電サイクル数が約6,000~約12,000といわれています。充放電の頻度と充電サイクルに対して十分な保証期間が設定されているかどうかは事前に確認が必要です。

太陽光発電を有効活用できるか

太陽光発電パワーコンディショナの機能を持つ蓄電池を使用する場合は太陽光発電設備に合ったものを選ぶ必要があります。合っていないと活用できる電力量が下がってしまうことがありますので、よく確認しましょう。

4.価格と補助金情報

では、いざ蓄電池を導入するとなったら一体いくらかかるのか、気になるところですよね。経済産業省の資料によると蓄電池のシステム価格(工事費を含まない価格)は以下のとおりです。

蓄電容量別kWhあたりの平均価格* 
 ・容量5kWh未満・・・約15万円/kWh
 ・容量5~10kWh・・・約14万円/kWh
 ・容量10kWh以上・・・約13万円/kWh

*経済産業省「定置用蓄電システム普及拡大検討会の結果とりまとめ

さらに、蓄電池本体とは別に工事費も必要になります。こちらは蓄電容量による違いはなく平均33万円程度。* 
たとえば、5kWhの蓄電池を導入する場合の費用の目安は 5kWh×15万円+33万円=108万円 ということになります。
もちろん蓄電池の性能や設置する建物にもよりますが、いずれにしても決して安い買い物ではありません。
そこで、導入を検討される際は補助金情報をチェックしましょう。地域によっては自治体が交付するものもありますので対象になるかどうか確認してみてください。
国から交付される補助金は現在下記のとおりです。予算に達すると終了してしまいますので、よくご確認の上活用してください。


経済産業省及び環境省による戸建ZEH補助事業


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