まず知っておきたいのがエアコンの電気代。
エアコンを1ヶ月使用した場合、どれくらい電気代がかかるのかをおさえておきましょう。

例えば冷房能力2.2kWとか6畳用などと記載されているエアコンを下記の条件で使用した場合の電気代を計算してみます。

・冷房の消費電力：500W*1
・電気代（単価）：29円/kWh*2
・冷房の使用時間：12時間（朝から夜まで使用したと仮定）
・1ヶ月：30日

*1：某有名な価格比較サイトで冷房能力2.2kWのエアコンで検索したところ、消費電力が400～600Wの間のエアコンが多かったので、ここでは消費電力を500Wと設定。
*2：各地域の電力会社の従量料金の第3段料金の平均値。エアコンの電気使用量が日常生活における電気使用量のプラス部分と考えて第3段料金単価の平均値としました。料金単価は税込価格。

上記の通り、1ヶ月のエアコン代は5,220円となります。
例えば、エアコンを使っていない月の電気代が毎月5,000円程度の方の場合、エアコンを上記の通り使用した場合、普段の月の倍以上の10,220円（5,000円＋5,220円）となります。なんと2倍以上！
ということから、夏場の高い電気料金の請求書を見て驚く方も多くいらっしゃると思います。

冷房の設定温度を1℃上げると約13%の省エネになるといわれています。*3
この13%を電気代に換算すると…　
5,220円×13%＝約678円*4
1ヶ月で約678円節約できることになります。
設定温度を調節して室内を適温に保ちましょう。

*3：環境省の節電国民運動「みんなで節電アクション！」
*4：実際には外気温、設定温度、エアコンの性能等、様々な条件で変わりますので、あくまでも目安と捉えていただくようお願いいたします。

細かな電源のON・OFFはしない

エアコンは運転開始時に消費電力が大きくなります。30分～1時間程度の外出ならつけたままの方が節約につながります。
冷えすぎてしまった場合は電源を切るより設定温度や風量で調節してみましょう。

自動運転モードが節約のカギ！

自動運転モードは運転開始時に素早く室温を下げ、その後は微弱運転で室温を維持する機能が一般的です。室温の下がりにくい「弱運転」より結果的に消費電力をおさえられる可能性があります。

風向きの調整も効果的

エアコンを冷房で使用するときは、風向きを水平または上向きに調節しましょう。
冷たい空気は下の方に溜まりがちなので、温度のムラをなくして冷房の効率を上げることができます。

フィルターのお手入れも大切

フィルターが目詰まりしていると冷房効率が下がるので無駄な電力を使ってしまいます。
フィルターをきれいにしておくことで冷房時は約4%の消費電力の削減になります。*5
1ヶ月のエアコンによる電気代が5,220円の場合、４％削減すると…
5,220円ｘ4％＝約208円
1ヶ月で約208円節約できることになります。
フィルターはいつもきれいにしておきましょう。
*5　環境省の節電国民運動「みんなで節電アクション！」

扇風機も一緒に使って冷房効率UP

冷たい空気は下の方に溜まりがちです。扇風機などを使って室内の空気を循環させてムラをなくしましょう。風に直接あたることで体感温度を下げる効果もあります。

窓にもひと工夫

カーテンやブラインド、すだれなどで室内に入る直射日光を防ぎましょう。
太陽の熱で室内の空気が温められるのを防ぐことで、冷房効率を上げることができます。

室外機も忘れずに

室外機は室内の熱を外に吐き出すために放熱しています。周辺がふさがれていると放熱できずに冷房効率が下がってしまうことがありますので時々点検しましょう。