省エネ情報
寒い冬は暖かい部屋に入るとほっとしますよね。
冬の暖房としてエアコンを使うご家庭も多いのではないでしょうか。
でも気になるのが電気代。暖房は電気代が高くなりがちですが、
寒さは我慢したくないものです。
そこで今回は電気代を節約しながら、暖かく快適に冬を過ごす方法をご紹介します。
暖房は冷房に比べて電気代が高くなりがちですが、
その理由には室温と設定温度の差が大きく関係しています。
今回は東京を例に夏と冬の室温を比べてみましょう。
夏の場合
2021年8月の東京の最高気温の平均は31.6℃でした。*1
冷房を運転する前の室温が30℃程度だとすると、環境省の推奨する室温28℃まで下げたい場合の温度差は2℃程度となります。
冬の場合
2021年1月の東京の最高気温の平均は10.3℃でした。*1
暖房を運転する前の室温が10℃程度だとすると、環境省の推奨する室温20℃まで上げたい場合の温度差は10℃程度となります。
エアコンは運転開始時、室温を設定温度にするまでが最も電力を消費するので、
お住まいの地域やエアコンの運転時間にもよりますが、
温度差が大きくなる冬の方がエアコンの電気代は高くなるというわけです。
このように、
高くなりがちな冬の暖房費を
節約する方法をご紹介します。
エアコンには「ヒートポンプ技術」が使われています。聞きなれない言葉かもしれませんが、エアコン以外にも冷蔵庫や給湯器など私たちの身近でたくさん使われています。「ヒートポンプ技術」とは、空気中の熱を集めて大きな熱エネルギーとして利用する技術のことです。
通常、電気ストーブやこたつなど電気を使った暖房器具の場合、電気を熱に変換しているので、電気エネルギー「1」を使って得られる熱量が「1」を超えることはありません。*2
一方、エアコンの場合は電気を熱に変換するのではなく、「ヒートポンプ技術」によって外気から熱を集めて利用するので、少ない電力で室内を暖めることができます。最近では「1」の電気エネルギーに対して、「5」を超える冷暖房能力を発揮するものが多く使われています。*3
このように、エアコンはとてもコスパの良い家電と言えます。暖房には効率的に部屋を暖められるエアコンがおすすめです。
ただし、寒冷地にお住いの場合やエアコンが旧式の場合は電気代が高くなってしまうこともありますのでご注意ください。
*2:ある種のエネルギーを違うエネルギーに変換したとき、外から別のエネルギーが加わらない限りエネルギーの総量は変わりません(エネルギー保存の法則)。
*3:参考資料:資源エネルギー庁「エアーコンディショナーの現状について」
風向きの調整も効果的
エアコンを暖房で使用するときは、風向きを下に調整しましょう。
暖かい空気はお部屋の上に溜まりがちなので、風向きを下にすることで全体を効率よく暖めることができます。
また、空気清浄機や扇風機などを使って空気を循環させると、より効果的です。
自動運転モードと設定温度がカギ
室温を素早く設定温度まで上げて、その後は微弱運転になる「自動運転モード」は室内を適温に保つのに効果的です。また、暖房の場合は設定温度を1℃下げると約10%の節電になります。*4
運転モードや設定温度を調整して、室内を適温に保ちましょう。
*4:環境省の節電国民運動「みんなで節電アクション!」
湿度の調節も忘れずに
「湿度(しつど)」は空気中に含まれる水分量の割合のことです。空気は温度が高いほどたくさんの水分を含むことができるので、夏は蒸し暑く冬は乾燥します。
寒い部屋にエアコンをつけると空気が温められるので、より多くの水分を含むことができるようになりますが、水分が供給されないので結果的に湿度は下がってしまいます。
そこで、加湿器などを使ってお部屋の空気に水分を加えるとよいでしょう。
同じ室温でも湿度が高いと汗が蒸発しにくくなり、より暖かく感じます。
加湿器を使用する際は、結露やカビの発生に気を付けましょう。
冷たい空気は徹底的にシャットアウト!
窓やドアから入る冷たい空気は暖房効率を下げてしまうので要注意。
カーテンは床との隙間をなくして、厚手の生地にするのがおすすめです。外気が暖かい昼間はカーテンを開けて部屋を暖め、夜は冷気が入らないようにしっかり閉めておきましょう。
また、ドアや窓はしっかり閉め、開閉を最小限にして暖かい空気が逃げないようにするのも効果的です。
わたしたちは三ッ輪ホールディングスグループの一員です。